No.53 2015年08月20日
総力特集・蓄電現場の今(2)
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多様性増すリチウムイオン電池
高成長期待の有力4社
経産省から蓄電池普及促進のため、補助金の受付審査を委託されている環境共創イニシアチブ(SII:Sustainable open Innovation Intiative)は2012年から14年までの補助金効果として、蓄電池を一般家庭中心に約5万台導入、またそれによる販売競争の活性化により、補助金事業開始時と比べるとkWhあたりの製品価格を約50%低減したことを実績として挙げている。しかし実際のところ、補助金なしでの製品価格は未だ高く、その恩恵に預からなければ市場の失速は避けられないのが現状である。
補助金の影響下にありながら、コストダウンかつ機能面での向上が求められるなか、各社は今後どのような戦略を取っていくのか。前号に引き続き、有力4社の意見を訊くことによって、蓄電池の最前線をレポートする。
No.53号(2015年08月20日号)